※文章の前の「弟」はカイロプラクティックを勉強している弟子で
「師」はカイロプラクティックの達人の師匠という設定です。
弟「今、いろいろ先生から教えてもらっていますが、
実際の施術の流れってわからないんです」
師「施術の流れ・・・?」
弟「はい。つながらないんです。ひとつひとつが・・・・」
師「うん、これは実際に臨床に入らないとわからないね」
師「では今日は頭で理解してもらおうかな。頭でイメージしてみて」
師「まずは患者さんが自分の施術院に入ってくるよね。さてどうする?」
弟「はい、まず挨拶します」
師「うん、それで」
弟「はい、調査票を書いてもらいます」
師「うん。確かにやることはそれであっているんだが・・・
すでにこの時にはいっぱい患者さんはヒントをくれてるよ」
弟「歩き方!!ですか?」
師「そうだね~。四つんばいでくる方もいるかもしれないけど、
ほとんど立ってくるから歩き方がわかるよね」
師「それと表情・雰囲気・ちょっとした挨拶など、いろいろみれるしね」
師「実はね、はなから疑うことはいけないけど、患者さんは調査票に書くことと
実際の状態が結構あいまいなんだよ」
師「だから調査票を書く前などの観察もすごい重要になってくる。気をつけてね」
弟「はいっ」
師「では次は・・・・」
弟「はい。施術者の聞き取り調査に入ります」
師「ちょっと待ってね。まあ全体的な流れだからここまでいうのもなんだんだけど
調査表に書いているときに患者さんの格好とか気にならない?」
師「私はじろじろはみないけど、さりげなく見てるような、
見てないようなことをするね」
師「だって自分の施術院にきて初めて座るんだよ。
座った姿勢が見れることも施術の助けになるよ」
弟「あ、そうか~。でもどういう風にそれはみたらいいですか?」
師「うん。人間は無意識に痛いところや気持ちの悪いところなど違和感のある
ところを伸ばそうとするんだ」
師「だから座っているときはどんな格好を多くとっているかを見るね」
師「例えば足を組んでいる場合はどうだろう。
足を組んでいる方はほとんどの場合、
上になっている足のおしりの筋が疲労、もしくは
緊張を起こしている可能性があるね」
師「だからこの調査表を書いているときが重要なんだよ。
これを知っておくだけで結構悪いところの見当がついたりすることもあるんだよ」
弟「そうですね~全く考えていませんでした」
師「もちろんあてはまらないこともあるが、目安をつけることができるよね。
他にも待合室の姿勢については、いろいろいいたいところがあるから
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