※文章の前の「弟」はカイロプラクティックを勉強している弟子で
「師」はカイロプラクティックの達人の師匠という設定です。
弟「先生、では次は検査ですね」
師「そうだね~。検査には何がある?」
弟「はい。まずは神経学テスト・オーソペデックテスト(整形学的検査法)
筋力テストなどがあります。必要に応じて特殊な検査もします」
師「うん。よくできました。じゃ~今日はおわりね」
弟「えーーーーー!!!!ちょっと待ってくださいよ~
いつもみたいにポイントを教えてくださいよ~」
師「よく知ってるじゃない。できるでしょ~全部」
弟「はい、できます。でも~・・・」
師「でも・・・!?」
弟「すごい時間がかかるんです。
前に親戚のおばあちゃんをみさせてもらったんですが、検査だけで30分
かかってしまい、おばあちゃんが疲れてしまって施術どころじゃなかったんです」
師「30分!?。それは検査だけでおばあちゃんに練習台になってもらったの?
弟「いえ、肩が痛いっていうので・・・施術はしようと思ってました。」
師「う~ん、それはいけないね~。臨床的にも好ましくないなあ~」
師「いけない点は二つ。
一つ目はいわなくてもわかるだろうけど時間が長すぎる・・・。
そんなことしてたら、1日に自分も疲れてしまって何人もみれないよ」
師「二つ目はおばあちゃん自身が疲れてしまって、施術どころじゃなくなって
しまったことだよね」
弟「どうすればいいでしょうか?」
師「簡単だよ。時間を短くすればいいんだよ」
弟「いや~それはわかってますよ!!!
どうしたら時間が短縮できるか聞いてるんです」
師「そんな怒らないで(笑)
単刀直入にいうと整形学検査法のスリム化だよ」
弟「スリム化!?」
師「そう。おばあちゃんに整形学検査法をたくさんしなかった?」
弟「はい、肩のありとあらゆる検査しました。だめでしたか?」
師「うん。だめだよそりゃ~。肩だけでもすごいテストがあるからね~。
途中でおばあちゃん、肩が痛いって言ってなかった?」
弟「そういや~言ってました・・・・・。
でもちゃんと検査をしないと施術がうまくいかないと思ったんです・・・・」
師「気持ちはわかるよ。何が原因か!!これはカイロプラクティックでいえばかなり
重要だもんね」
師「でもさ、このときにすでにおばあちゃんの肩は悪くなってるよ。検査でね。
だって痛くて動かせないものを検査で動かしてるもんね」
師「悪くするのが検査だと思うかい?
あのね。
検査の中で、とくにオーソペディックテストは
少しの検査の数で終わらすことが
ポイントなんだよ」
師「意味のない検査は、患者さんに無理をかけるといっても過言じゃないよ。
1つの検査ですむのであれば、それだけでいいんだよ」
師「検査はやる側の勝手だよ。そして私たちのところに来院される方は
病院で検査漬けでこられるんだよ。そこをわきまえないとね」
師「もちろん、最低限の必要な検査は絶対いるからね。そこは勘違いしないように」
弟「よく、わかりました。でも具体的にどうするんですか?」
師「まずは聞き取り調査から考えようね。
実はね、聞き取り調査だけで患者さんの状態がほぼわかってしまうんだよ」
弟「えっ!!!」
師「私は聞き取り調査の時には、この患者さんには、このテストは絶対にしないと
いけないなあ~、とか考えているよ」
弟「え!!聞き取り調査の時は、聞き取り調査のことだけしか考えていませんでした」
師「これは慣れの問題だよ。
でも今からそれを念頭において、患者さんから聞かないとね」
師「頭で考えるんだよ。その痛い部分はどうして痛いのか・・・
そうすると、やらなければいけない検査、やらなくていい検査。
念のためにする検査など、いろいろでてくるよ」
師「細かなところはまたの機会でいうけど、まずはポイントは聞き取り調査の時に
次の検査を考えていることだね。いざ検査の時に考えていたら遅いよ」
弟「はい。わかりました。今日も勉強になりました。ありがとうございました」
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