皆さんご存じのとおりアジャストは、関節を矯正する方法で、素早い徒手調整のことを
いいますが、関節に刺激を与える調整法としては最も刺激が強いと思われます。
最も効果がある!!といいたいところですが、書けない理由があります。
それは・・・・「アジャストは諸刃の剣」だからです。
ですので、最も刺激が強いと書いておるわけで。要は何でもそうですが、使いようですね。
で、刺激が悪く働いた場合、要するに諸刃の剣で傷つけた場合は相手(患者さん)を
傷めてしまうことになります。
アジャストの場合はこの「代償」が非常に強いのです。
下手をすれば、自分の施術院をつぶしかねない事態におちいります。
そうならない為には自分で、しっかりと最悪の事態を考えて施術するのが本物の
プロというものです。
アジャストを使用の時のチェックポイントは皆さんにはありますか?
もちろん用紙に書いてもいいですが、いつもリスク管理しておくべきです。
ちなみに私のチェックポイントです。
(非常に単純ですが・・・・)
1.アジャストする場所が炎症していないか?しているならば当然不可能。
(当たり前ですね。)
※アジャストの禁忌症状は多いので、ここではカットします。自分でお調べください。
2.アジャストに耐えうる体か?
骨、筋肉などはお年寄りの方は弱いです。これも至極当然
3.そもそもアジャストを怖がっていないか?
「ポキポキってするんですか?」と聞く人は、間違いなくアジャストを怖がっています。
こんな人に最初からアジャストすることは難しいです。
4.アジャストが痛くないところか?
アジャストするところは、基本的に痛いところではありません。アジャストで余計に
痛くなる可能性あり。
5.アジャストしていい場所なのか?
これも当たり前ですが、関節が緩いところにしても無駄です。
6.アジャストして変化させることを前提にしているか?
刺激の強いアジャストをするわけですから、変化があって当たり前。
7.アジャストをしないといけない兆候はでているか?
フィクセーションを起こしうる条件のある深部筋の緊張や、椎間板の状態など。
8.アジャストは最終手段であり、仕上げであることを意識しているか?
アジャストするためには順番があります。患者さんにすぐに寝てもらって
アジャストという、そんな馬鹿な話はありません。
9.その部分をアジャストすることにより、代償的に問題のある場所が改善するのか?
チェックしてみてください。アジャストのポイントを軽く刺激すると、ほかの場所が
改善すれば、それはアジャストしていい関節の可能性があります。
10.そのアジャストの方法がその人にあっているか?
アジャストのせいで、ほかの部分に負担がかかる場合があります。
側臥位で左右のどちらを下にするか?とか、膝を使ったアジャスト時に患者さんの
肩は大丈夫か?など
ほかにもたくさんあるとは思いますが、最低限のチェックですね。
なんか、あげればきりがないですね(笑)
こう考えていくと、非常に危ないことをしているように思いますが
守るべきルールをしっかり守れば、非常に効果のあるテクニックです。
なんてたって
■関節可動域の回復
■神経回路のリセット(固有受容器の再教育)
■筋肉の解放
■痛みの軽減(結果そうなるということで)
■自律神経の調整
などなど、一瞬の動作で解消してしまうのですから大変魅力的ですね。
今回チェックポイントはいかがでしたでしょうか?
自分で今一度確認してください。
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