カイロプラクティックの理屈からカイロアジャスト上達までカイロのホントのところでおまかせ!!



カイロのホントのところ メールマガジン最新号

2012/08/23 -220号-

【素直に患者さんの言葉を聞くと・・・】

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    ※当メルマガはこんな方におすすめです。

     1)一応に解剖学の知識もしくは少しカイロプラクティックを
     知っているという方が読むとおもしろいと思います。

     2)アジャストがうまくなりたい方

     3)完全に納得したアジャストをしたい方

     4)理論家でありながら技術を身につけたい方

     5)アジャストを教えることができるようになりたい方

     6)今の自分のアジャストに疑問をお持ちの方

  ※注)最近、アジャストのことではなく施術全般のお話しが
       多くなりました。

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  ●このメルマガの読み方。

   1)一応に解剖学の知識もしくは少しカイロプラクティックを知って
      いるという方が読むとおもしろいと思います。

   2)たまに専門用語がでてきます。できるだけ説明は入れて
       いきますが調べれる範囲で皆様もご自分でお調べ下さい。

  3)最近のメルマガ本編は、施術スキル以外にも手技の勉強の
      仕方、そして施術家 としての精神論的な部分の内容を掲載
      しています。

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 ※最近、「メール(メルマガ)が届かないです」

   と事務局に連絡が頂きます。

   迷惑メールのボックスに入っているケースが多いらしいので、

   仕分けよろしくお願いします。



●はじめに

   こんにちわ。古谷です。

   オリンピックそしてお盆も終わりましたね!!

   夏休みは先生方はどのようにお過ごしになられたでしょうか。

   今年も暑い日が続くそうですが、秋に向けてしっかり

   体調管理していきたいですね!! 

    では、はりきって今日もメルマガいきま~す!!!

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            『素直に患者さんの言葉を聞くと・・・』

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   今日のメルマガのテーマは「素直に患者さんの言葉を聞くと・・・」

   というテーマでお話します。


   よく学校で、

   「患者さんの声を聞きなさい、耳をかたむけなさい」

   ということを教えられたりします。

   とくに私が勉強した学校では患者さんの言葉の裏側にあるものまで

   読んでそれに対処しながら施術を考えなければいけないということを

   教えられたものです。


   それはそれで大いに臨床で役立つことですし、

   当然間違っているわけではないのですが、

   臨床を長く続けていると患者さんの言葉を素直に聞きすぎていて

   悪化させてしまうこともあります。

   これからお話するパターンを考察してみて下さい。


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   ある若い女性が来院。

   腰痛を訴えられたのですが、左の腰部に違和感があって

   時々痛むとのこと。

   調べてみると左の腰部は硬さはなく、

   「ゆるい状態」もしくは「なえている状態」

   といった感じ。


   逆に右側の腰部は硬くて明らかに左よりも

   「引き締まっている」ような状態。

   この時にその患者さんはとにかく左の腰部を何とかしてほしい、

   そして触って欲しいと訴える。


   しかしながら施術家としては、触った結果からその左腰部よりも

   違うところを施術する方が良いと感じている・・・


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   ここで患者さんの言葉を素直に聞くか。

   自分の触った感じを大事にするかという分岐点がでてきます。

   以上のようなパターンは臨床中に何度となく経験するもの

   だと思うのですが、

   このメルマガをみられている賢明な先生方は当然のごとく

   上記のようなパターンを上手に施術されていると思うのですが、

   私はこの落とし穴ともいうべきパターンにはまってばかりいました。


   つまり患者さんの言葉を素直に聞くあまり、

   言われたとおりにしてしまうわけです。

   そして患者さんの体はどうなってしまったか・・・。

   もう予想はできると思います。

   さて、この打開策はどのようにすればいいでしょうか。


   先生方はどのようにこの壁を打ち破ってきたのでしょうか。

   私自身、開業当初は上記のようなパターンに自然とはまり続け、

   このパターンにはまっているということすら認識できていなかったのです。


   でも、ある時期から患者さんの言葉を聞いた上で、

   自分の手から感じるものを基準にしたほうが良い結果がでることに

   遅まきながら気づき出したのです。



   そして、次第に患者さんの体の言葉を読み取る

   「自分の手」を信じだしてきたんです。



   具体的には患者さんの体に聞くという事はいろんな方法が

   ありますが、私が集中したことは



   1.評価基準となるべき部位を抽出

   2.その部位の検査方法の引き出しをたくさん持つこと

   3.最後は自分の手を信じきること



   この3つにフォーカスしました。



   そんなことを考えだしていた当時、

   立て続けに面白い経験をさせて頂いたのですが、



   腰痛と全身の倦怠感を訴えている男性の患者さんで

   とにかく当時の2コマ(45分×2)の施術を連続で私に

   要望した患者さんがいました。



   経営的に考えればまたそれも良しでしょう。

   けど、私はそれをもちろん断り続けました。



   断り続けた理由はその患者さんの体を触っていると

   長時間の施術は過刺激になって問題が起きるという事が

   容易に想像できたからです。



   けど、その男性患者さん、言葉ではわからないわけです。

   シンプルに言えば「わからずや」ですね。



   今から考えると断り続ければいいのでしょうが、

   私も若気の至りでこういう患者さんにわかって頂くためには

   体でわかって頂くしかないと考え、できるだけ満足してもらう感じで

   過刺激にならぬように施術をしました。



   しかしながら時間も長時間・・・

   悪くなるのは当然です。



   次に来たときは患者さんが一言。

   「先生の言うとおりでした・・・」

   というものでした。



   そのほかにもこういう症例がありました。



   肩の問題で来られていた患者さんですが、

   この患者さんは最初の来院時からは考えるとかなり改善されていて

   残り30%ぐらいというところまできていました。



   しかしここにきて、あれこれ自分の体の悪いと思う

   ところを指摘したり要望をいってきたわけです。

   「この部分がおかしいと思うんだけど・・・・」という感じですね。



   指摘されている部分はなんの問題もなく、その部分を触るよりも

   違うところを触った方が症状がもっと良くなることは予想できましたが、

   ここでもその患者さんの言葉を素直に聞いて実際に施術しました。



   そして、次の来院でその患者さんが言った言葉は今でも忘れません。



   「やっぱり先生の思うようにして頂いた方が結果が良いですね」



   ということを次の来院した時に開口一番言われたんです。



   この患者さんに対しても、もっと良い対処法があったかもしれません。

   しかしながら、言ってもわからない患者さんもいるということは実際の

   臨床の中では多々あります。

   どちらにしても今までの私の経験をまとめると

   患者さんの言葉を素直に聞いてそれを実行することは

   「良いも悪いもある」ということがよくわかりました。



   今、私が治療家を育てている立場ならば、

   一番良いアドバイスと感じているのは、



   「患者さんの言葉は聞く、そして言葉の裏側も読む、

   されど最後は患者さんの体に聞いて自分の手を信じきる」



   ということです。



   「自分の手を信じることは最高の検査器具を手に入れたものと同じこと・・・

   そして施術家が自分自身を信じることができれば最高の施術ができる

   準備ができたということである」



   今日はここまで 


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┃【今日のホントのところ 】

┃ ■患者さんの言葉を素直に聞くことは悪いことではないが、
┃    素直に聞いたうえで体に聞いてあげることが大事


┃ ■すでに私たちは最高の検査器具を持っている。その最高の検査器具は
┃    患者さんさえわからないことを深く知ることができるものである。  

┃  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━「カイロのホントのところ」  

●おすすめ!!フルヤ読書部屋!!


   お盆休みなどをはさみましたが本を読むというより

   DVDなどの映像物を観まくってました。今回はお休みです(笑)

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●編集後記


   お盆休みは案の定、治療院に引きこもりでした(笑)

   たまっているDVDをみたり、参加したセミナーなどの資料を

   再度まとめたりしていたのですが、結局全然かたづかないです(笑)

   また、これがどんどんたまっていくことを考えるとゾッとしますが、

   反面こういうのが好きなんですよね・・・。効率が良いとか悪いとか

   の問題ではなくて感情がそういうふうにさせています(笑)

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