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カイロのホントのところ メールマガジン最新号

2012/07/26 -218号-

【過去のショックと身体防衛】

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    ※当メルマガはこんな方におすすめです。

     1)一応に解剖学の知識もしくは少しカイロプラクティックを
        知っているという方が読むとおもしろいと思います。

     2)アジャストがうまくなりたい方

     3)完全に納得したアジャストをしたい方

     4)理論家でありながら技術を身につけたい方

     5)アジャストを教えることができるようになりたい方

     6)今の自分のアジャストに疑問をお持ちの方

  ※注)最近、アジャストのことではなく施術全般のお話しが
       多くなりました。

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  ●このメルマガの読み方。

   1)一応に解剖学の知識もしくは少しカイロプラクティックを知って
      いるという方が読むとおもしろいと思います。

   2)たまに専門用語がでてきます。できるだけ説明は入れて
       いきますが調べれる範囲で皆様もご自分でお調べ下さい。

  3)最近のメルマガ本編は、施術スキル以外にも手技の勉強の
      仕方、そして施術家 としての精神論的な部分の内容を掲載
      しています。

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 ※最近、「メール(メルマガ)が届かないです」

 と事務局に連絡が頂きます。

 迷惑メールのボックスに入っているケースが多いらしいので、

 仕分けよろしくお願いします。



 ●はじめに

   こんにちわ。古谷です。

   私の季節がやって参りました!!

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               『過去のショックと身体防衛』

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 今日のメルマガのテーマは、 「過去のショックと身体防衛」です。

 ちょっとわかりにくいテーマですが、最近、私の臨床であったお話です。

 肘の痛みで来院した女性のAさん。

 今回で3回目ですが1回目、2回目と施術が終われば

 肘の痛みはほぼ消失したのですが、また同じ繰り返しで

 肘の痛みは出てきていました。

 1回目の時に原因の動作や癖を探したのですが、

 バイクのグリップを握りしめすぎているというご主人さんの

 指摘があったのでAさんに聞いてみると、

 確かに毎日30分以上はバイクに乗っていて、

 さらには自分がバイクに乗るのは「下手である」という認識から

 グリップをかなり強く握りしめているということ。

 最近特にバイクによく乗っているということだったので、

 この時点でほぼ原因は確定であると思っていました。

 1回目は前腕部は筋肉トレーニングをした後のような

 硬さが認められ、さらには上腕二頭筋、三頭筋、

 さらには肩甲下筋などにも硬直がありました。

 おもにそれらの硬直をとるような施術をして、

 肘の痛みはほぼ消失。

 とくに肩甲下筋を刺激しながら痛みのある動作をしても

 全く痛みが出ないことからかなりの関係性があるとみて

 運動療法なども指導。

 さらにはバイクはどうしても生活上乗らなければいけないことから、

 日数を減らしてもらうことを約束して1回目は終了しました。

 2回目は1週間後に来てもらうことを約束したのですが、

 日程が合わずに10日後に来院。

 2回目の施術時に1回目と変わらない部分に硬直を見つけ、

 バイクに乗っている頻度を聞いてみると、

 1回目から変わっていないと申し訳なさそうにお話しされたので

 もう少し深く聞いてみると、生活上どうしてもバイクは乗らなければ

 いけないというお話。

 今回は1回目と同じ施術をして痛みが消失したのを確認し、

 Aさんにはとにかくバイクの頻度を少なくしてもらうことを

 お話して2回目も終了しました。

 3回目も1週間後でした。

 1回目からあった硬直部分は全ての部分で半減くらいしていたので

 Aさんにお話を聞くと、バイクに乗ることをかなり減らしてくれたようで

 少しですが肘の痛みが良くなってきたというお話も聞けました。

 ただ、やはり腕を使うときに痛みあって、

 ちょっと不便さを感じられている様子です。

 私としてもバイクに原因を確定してはいましたが、

 「何かがおかしい」と感じ始めたのです。

 というか、恥ずかしながら3回目でようやく感じ始めたのです。

 そして、3回目の施術が終わろうとしていた時に

 おもむろにAさんに座位になってもらい肘を屈曲してもらって

 私の手のひらに力を抜いた状態で手を置いてもらったんです。

 その時にはっと気づいたのです。

 これだけ施術しておきながら全く気づかなかった自分を

 その時は恥じました。

 Aさん自身は全く気づいていないのですが、

 力の抜いた状態なのにも関わらず徐々に力が入り出し、

 私の体の一部分がちょっとでも動くと一瞬ですがその力が

 増幅されます。

 ちなみに私の小指を少し動かしてもAさんの肩がビクんと

 変化して動き出します。

 力が入ってきているので本人には

 「ふわ~とリラックスしてみて下さい」というような感じで話すと

 また力が抜けてきます。

 ようやく、ようやくここでさらにおりてきたんです。

 すかさずAさんに、

 「お父さんかお母さんは厳しくなかったですか?」と聞くと

 Aさんが

 「はい・・・、とても厳しかったです。とくに母親は違う母なので・・・」

 もう、聞かなくてもわかりましたが、そこからAさんがせきをきったように

 「毎日頭の上から怒鳴り声、そして棒でぶたれたりしていました。

 いつも山に逃げたいと思っていましたし、毎日恐怖でした・・・」

 その時、すでに目には涙を浮かべておられました。

 恐怖を思い出したのでしょう。

 絶句です。

 というか、施術家としてプロ失格ですがAさんの筋肉の萎縮、

 そして体の防御反応などを目の前で見せられていると

 いたたまれない気持ちになってしまい涙をこらえるのに必死でした。

 「大変でしたね。きつかったでしょう・・・。」

 その人にも体にもそのように話しました。

 その時の状態を想像するとぞっとしますが、

 何よりも50年ほどたってもまだ過去のショックが

 防御反応として残され、

 それをまざまざと目の前でみせられると、

 なんとも切ない気持ちになってしまいます。

 肘の痛みと結びつけることは少し早合点かもしれません。

 しかしながら根底にこういうショックがあると痛みというのは

 とても反応して、

 さらには何でもない生活上の動作でも防御反応が災いして

 痛みを起こしてしてまうことは容易に想像できます。

 そのAさんのお話は続きがあるのですが、

 現在は幸せであり、3人の大きなお子さんがいらっしゃるのですが、

 昔の恐怖から解放されている現在はとても幸福で、

 逆にそれが自分自身を追い込んでいて何事も一生懸命しすぎて

 いることがわかったんです。

 さらにお話を聞くと肘を痛めるような動作を力一杯されているようで

 ちょうどご主人さんと娘さんが来られていたので、少し腕を使う家事を

 手伝ってあげて下さいというお話もしました。

 もちろんAさんはとても頑張りやさんで、

 頑張らないと納得いかないという信条をお持ちなので、

 施術の後にくれぐれも頑張りすぎないように

 全ての家事や仕事前に肩の力を抜くこと、

 そして肘には「お守りテーピング」を施しました。

 テーピングをしたら痛みを感じなくなってしまい

 さらに頑張ってしまうという恐れがあるのは当然なのですが、

 このAさんはおそらく頑張ってしまうでしょう。

 人の話を聞かないと言うよりも過去の恐怖から「今が幸せ」という

 過度な反動がそれを維持しようとする働きに変わってしまっている

 ような気がします。

 過去の恐怖から抜け出した後の幸せのお釣りが肘の痛みに

 なってしまっている部分はすぐには変えられないのも事実。

 ですから、力一杯してしまうことを前提にテーピングをお守りに

 もちろん力を抜く作業を今後もしていかなくてはいけないでしょう。

 肘の痛みはいずれとれるかもしれませんが、

 過度な防御反応をとり続ける限り、いろいろな部分に

 痛みや違和感がでやすいと想像しています。

 これからもまだ力を抜いてもらう練習、

 そしてケアが必要になってくると思っています。

 さらには別のケアも必要かもしれません。

 まだまだ施術は続きそうです。学ばせて頂きます。

 臨床は奥深いですね。

 今日はここまで 

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┃【今日のホントのところ 】

┃ ■施術中にはたと止まってクライアントさんの身体に聞いてみることが大事。


┃ ■痛みの根底には何が隠されているかわからない。それを見つけるのも
┃  施術家のつとめである。 

┃  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━「カイロのホントのところ」  

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●編集後記

 夏本番ですね。さて、電気大丈夫でしょうかね・・・。

 実は当院には関西電力におつとめの方が来られています。

 いろいろ世間では関西電力が叩かれていますが、現場の方は

 結構お仕事頑張っておられます。

 話を聞くと、とにかく電気を絶やさないために現場ではあれこれ

 考えているみたいです。

 事務所も29度設定で汗だくで仕事しているようです。

 ただ、現場と実際に経営している幹部とはちょっと温度差が

 あるような気がしてならないですね。 

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