カイロのホントのところ メールマガジン最新号 |
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※当メルマガはこんな方におすすめです。
1)柔整師・鍼灸師もしくはカイロの学生さんでより深くカイロを知りたい方
2)アジャストがうまくなりたい方
3)完全に納得したアジャストをしたい方
4)理論家でありながら技術を身につけたい方
5)アジャストを教えることができるようになりたい方
6)今の自分のアジャストに疑問をお持ちの方
※注) 最近、アジャストのことではなく施術全般のお話しが多くなりました。
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●このメルマガの読み方。
1)一応に解剖学の知識もしくは少しカイロプラクティックを
知っているという方が読むとおもしろいと思います。
2)たまに専門用語がでてきます。できるだけ説明は入れていきますが
調べれる範囲で皆様もご自分でお調べ下さい。
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●はじめに
こんにちわ。古谷です!!
だいぶ朝晩が爽やか~になってきました。
通勤の自転車も夏モードの服装に変化がでてきてます。
といっても短い靴下を履くだけですが・・・・(笑)
夏も終わりだな~。なんか寂しさも感じます・・・。
●セミナー情報
■下半期に古谷が関わるセミナースケジュール(現在、予定されているセミナー)
9月 7日 頚椎・上肢編スティックシステムセミナー(満員御礼です。)
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http://www.ninki-sensei.com/ninki-semina.html
9月27日 カイロベーシック会員向けセミナー
11月29日 第5回アジャストセミナー(9月中旬予定)
30日
今後のメルマガ、HPなどでもセミナーの予定を掲載しています。
●DVD情報
■臨床四肢セミナーDVD<上肢編>の好評発売中です。
あまりにも良い内容だったために、
声を出してDVDを観られた先生もいるようです。
ご感想有り難うございます。
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http://www.chirobasic.com/sisizyoushi.html
それでは本日もいってみましょう!!
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【臨床話 その1】
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今日は、「臨床話その1」というのをお話ししていこうかと思います。
よくよく考えると最近、具体的な臨床の話をメルマガでしてなかった
ですね。
「臨床話その1」って書いてあるから、その2を次号で、と言いたい
ところですが、「その2」はずっと先のメルマガか?もしくは次回なのか?
「それは全く決めてません!!すいません」
メルマガはパッと浮かんだことをいつも書いていますので、
それを優先してしまいますから予定は決まっていません。
あらかじめご了承下さい(笑)
ということで、臨床話 その1のはじまり、はじまり~。
【1ヶ月に1度、私の施術院にご来院されているKさんのお話しです。】
私「調子はいかがですか?」
K「はい・・・それがどうもよくないんです。」
私「どうされましたか?」
K「以前、先生のところで施術してもらったのは右足なんですが・・・・」
私「はい」
K「今度は何やら同じような場所の左足がおかしいのです。」
私「左足!?」
Kさんは以前に、右足の大腿部の外側の痛みでご来院されていました。
この時は単純に座り方の問題と過労(立ち仕事)が重なって、
外側広筋と大腿筋膜張筋に問題を起こしていたんですね。
で、その部分を改善させるような施術をおこない、数回でかなり症状が
とれて1ヶ月に1度の施術に切り替えた矢先の今回の出来事だったの
です。
K「右足の時のような座り方もしていませんし、立ち仕事も今はしていません。
でも、今回の左足も以前の右足と同じような状態なんです。」
私「う~ん、とりあえず調べてみましょう。」
ということで、仰臥位で寝てもらい、前回の右足のこともあるので
真っ先に側広筋と大腿筋膜張筋を調べると、やはり緊張している状態。
右足と比べるとかなり固さの違いもあったのです。
私「やはり、前回の右足とよく似てますね~。同じ部分がおかしいですよ。
座り方が悪くなくても、この部分は問題が起きやすいですからね~」
K「そうですか・・・・、良かったです・・・・。」
そんなことを話ながら一連の施術が終わって、ベットから立ってもらうとした
「その瞬間!!」
なんと、Kさんがよろめいてバランスをくずし少々痛がるような素振りをする
のです。
私「あれ・・・どうされましたか?」
K「何かおかしいです・・・。変な感覚ですね・・・。」
私「おかしいなあ~、いやおかしいです。ちょっと、もう一度寝てもらえませんか?」
施術家の心理としては、この状態の時は、不安に一番なってはいけないが
不安になるところで、それと同時に自分の不甲斐なさと多少の屈辱感が
入り交じります。
(というか、あんまりこんなことメルマガに書きたくないのですが、苦笑)
けど、そんなこと言ってられません!!
もう一度寝てもらうと、出るわ、出るわ、おかしな場所が・・・。
左足の下腿部が内旋が強く、よくみなくても左足が問題とわかるような
大腿骨に対して下腿部の内旋がみられます。
「いったい最初はどこを見てたのか・・・。」
下腿部の内旋・外旋異常の場合は、膝窩筋を見ろ!!が私の鉄則と
なっているのですが、案の定、右足に比べるとKさんが飛び上がるほど
の違いがあることを発見。
Kさんには、「これですねっ!!」と、さも大発見したような勢いで言って
ますが、内心は「なんで最初に見つけられないかな~」と自己嫌悪。
Kさんによくよく聞くと、最近だんな様とバイクに乗ることが多く、
また、90CCのバイクで荷台にクッションをつけて乗る、というとんでも
ない荒技で、長時間(1.2時間)ドライブするとのこと(苦笑)
さらに・・・
私「そのバイクに乗っているときに左足だけ変に足かけのところに
引っかけて乗っていませんか?」と聞くと、
K「そういえば、左右比べると左足だけ変につま先を内側に向けて
かけてました。言われると気づくものですね~!!
緊張しててめちゃくちゃ足に力を入れていたと思います・・・。」
私「それだ、それです。」
バイクに乗る格好をするとわかりますが、股関節屈曲、そして股関節が
外転ぎみになり、下腿部はつま先が内側を向いていたとして内旋して
緊張。
そして振動も長時間受けながら緊張してバイクで走れば足に問題が
起こって当たり前です。最初に聞いた左足の痛みもこれで理解できますね。
後からさらに聞くと、バイクにのるのはかなり日常的になっていた模様で、
理由は家にあった車を息子さんが働きだして出勤で使っているというお話。
なるほど・・・全てがつながりました。
でも、今回のKさんの件は施術家として最悪の失敗をしています。
反省点はたくさんあります。それは、
1.今までのことにとらわれすぎて、別の問題を考えることも
探ろうともしなかった。
2.左足を触っているのにも関わらず、みすみすそれを見逃し、
痛みの場所だけで原因を特定してしまったということ。」
3.左足の問題でKさんに最初に何が考えられるかをあらためて
聞かなかったこと。
まあ、あげればきりがないですが、これも経験ですね。反省です。
臨床話その2に続きます。
(というか、くどいですがいつになるかわかりません、笑)
今日はここまで
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┃
┃【今日のホントのところ 】
┃
┃■いつもご来院される方は、いつも同じ状態でもない・・・。┃
┃
┃■思いこみほど判断を狂わす、施術家はとくに同じことを1日に
┃ 繰り返すことが多いので、いつもニュートラルな状態に頭をしておく。 ┃
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━「カイロのホントのところ」
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●アジャストコーディネーターフルヤの読書部屋!!
お盆に本を読みましたが、あまりオススメではないです。残念。
でも次回、良い本紹介できそうな予感(笑)
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●カイロベーシッククラブ連絡帳
カイロベーシックレター8月号が発送されています。
またメールでもお知らせしますが、9月27日の会員さん限定セミナーの告知
の詳細がレターに書かれています。(これほんと重要です。)
もし、レターがまだ届いていない場合は、お手数ですが下記まで御連絡下さい。
mail@chirobasic.com
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●編集後記
もう9月ですね。はやっ!!
9月はカイロベーシックセミナールームで2つのセミナーを開催します。
さらには、まだまだいろんなプロジェクトが目白押しです。
9月の下旬にはメルマガでも施術家の先生に大変有効なツールをご紹介
できると思います。楽しみに待っていて下さいね!!ではでは!!
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